ターナー症候群 早発卵巣不全

ターナー症候群、早発卵巣不全

ターナー症候群の方(Turner Syndrome)

ターナー症候群とは女性にのみ発生する先天性のもので、X染色体のうちひとつが完全にあるいは部分的に欠損していることによって発生します。早発閉経になってしまう可能性が極めて高く、結婚してから不妊症として発見されることもあります。なので、日本でターナー症候群と診断された女性達は、妊娠することを諦めざるをえないのが現実です。しかし、卵子提供を受けることによって妊娠することができるのです。早期閉経になっても、子宮の成熟度、ホルモン機能は妊娠を継続するには問題のない場合が多いです。弊社が提供している不妊クリニックでは、ターナー症候群と診断された奥様達が卵子提供で妊娠され、無事健康な赤ちゃんを出産されています。ターナー症候群の奥様が卵子提供を受ける場合、心臓機能に問題があるかどうか、循環器科の検診を受けていただくように医師から指示があります。どうぞご相談ください。

早発卵巣不全(Premature Ovarian Failure)

女性は思春期から50 歳ぐらいまで毎月1つずつ排卵するために、通常卵巣に充分な卵子をもって生まれ、卵子の供給量を使い果たしたその時点で閉経します。ただし、POF(早発卵巣不全)の少女または若い女性においては、若くして卵巣の卵子の供給になにかが起こり、自然な閉経と考えるには若すぎる年齢で卵巣機能を喪失します。早発卵巣不全は、早ければ10 代で、通常は40歳以下の女性に起こります。不妊治療として排卵誘発剤やエストロゲンとプロゲステロンの服用をさせるホルモン代償療法が勧められますが、POFの女性の妊娠率はおよそ6~8%程度です。誰がその 6~8%に入るのかを知る方法はありません。排卵誘発剤に対する卵巣の反応が悪い場合は、残念ながら、女性本人の卵子での妊娠が難しい可能性が高いといえます。POFかどうかの判断は、血液検査FSHレベルでわかります。卵胞が作れる女性ののFSHレベルは10~15mlU/ml 以下で、POFの女性はFSHレベルが40mlU/ml (閉経後域)を超えていることがあります。 日本でPOFと診断された場合、妊娠することを諦めている女性たちが殆どです。 しかし、弊社にこられるPOFと診断された多くの奥様達が、卵子提供で元気な赤ちゃんを出産されております。 POFの奥様が卵子提供を受ける場合、いくつかの血液検査があります。 早期卵巣不全の場合、エストラジオールとプロゲステロンを作る機能が低下します。この2つのホルモンが低下しますと、糖尿病、甲状腺、副甲状腺機能障害などのリスクが増え、万が一、上記にあげられた問題がある場合は、妊娠されても維持していくのが身体的に困難になる可能性があります。ですから、事前にそれらの問題がないかを確認し、問題があればそのレベルを治してから卵子提供プログラムに進んでいただきます。